グアムサンゴ礁について
私達のサンゴ礁を守ろう!
島を取り囲むサンゴ礁は、その美しい景観から観光客や地元の人々を惹きつけるだけでなく、大波から海岸線を守り、また地元の人々にとって重要な食糧源にもなっています。私達は将来の世代もこのサンゴ礁の恩恵を得られる様に大切に守っていく必要があります。
私達に出来る事
海中では砂の上を歩き、サンゴや海草を踏まない事。
海洋動物に触れたり、餌を与えない事。
サンゴを摂取しない事。
海岸にゴミを放置しない事。
貝殻や砂を持ち帰らない事。
海に入る時にはサンゴにダメージを与えないサンスクリーンを使用する事。
危険な海洋生物のリスト
海には危険な生物も生息している為、周囲に注意を払い、下記に記載された生物との接触を避ける必要がある。刺されたり噛まれたりした場合は、 冷静に119 番に通報し、医師の診断を受ける事が望ましい。
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オニカマス
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ハブクラゲ
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オニヒトデ
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ウツボ
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ツマグロザメ
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ファイアーコーラル
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ミノカサゴ
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シュモクザメ
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カツオノエボシ
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ウニ
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イモガイの仲間
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エイ
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オニダルマオコゼ
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ウミケムシの仲間
安全に海を楽しむ為のヒント
強い離岸流に巻き込まれたと感じた場合にはパニックに陥らずに、そのまま岸に戻ろうとしない。(離岸流に逆行する事になり、無駄な体力を消耗する為)
まずは岸に沿って横方向に泳いで離岸岸から脱出してから、岸に向かって泳ぐ必要がある。
海に入る前に、危険に関する標識の内容を確認する。
ライフガード監視台にある警告旗をチェックする。危険を示す赤旗が掲示されている時には、海には入らない。
一人で海に入らず、常に友人・知人と一緒に泳ぐ。
サンゴは鋭く触るとケガをする為、ライフジャケットを着用して泳ぎ、足が海底に着かないようにする。
波浪、風、潮等の海況情報を 211番に電話し確認するか 国立気象局のウェブサイトwww.weather.gov/gum/で確認する。
ビーチの注意情報については、epa.guam.gov を参照する。
緊急時の連絡先:
グアム消防署ダイヤル 911
ボート/ダイビング緊急事態: 米国沿岸警備隊ダイヤル 1-671-355-4821
イルカウォッチングに参加する場合の注意事項;
イルカを追い回したり、触ったりする事は法律で禁止されている。
イルカをグループから引き離そうとしない。
イルカやその他の海洋生物に餌を与えない。
イルカから少なくとも50メートル離れ、またイルカの進路を妨げない。
ジェットスキ-を楽しむ場合の注意事項
サンゴ、海草、その他の海洋動物の生息場所に近寄らない。
ダイバーが海中にいる事を示す赤と白の旗に注意を払い、ダイバーやシュノーケラー、スイマーから安全な距離 (60 メートル) を保つ。
座礁を避ける為に海岸線近くの浅瀬には近寄らない。
海洋保護区での釣りに関する規制について
グアムにある5つの海洋保護区では、釣りは制限されている点に留意。
すべての海洋保護区において、以下の行為は禁止されている。
スピアフィッシュ(銛付漁)
ナマコ、カニ、巻貝、サンゴ(生死にかかわらず)、またはその他の海洋生物や、砂、貝殻、岩、海草、マングローブ、その他を採取する事。
各海洋保護区特有の規則:
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海岸から は、釣り針または投網で下記の魚を取る事は許可されている。
シマハギ(キチュ)
成体のアイゴ類(セション)
3インチ以下のアイゴ類の幼魚 (マニャハク)
4インチ以下のヒメジ類の幼魚(ティアオ)、アジ類の幼魚(イエ)
サンゴ礁の縁からは、投網のみが許可されている。
シマハギ(キチュ)
成体のアイゴ類(セション)
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釣りは特定の種についてのみ季節限定で許可されている。
季節的な許可の内容については、TOKA(671-864-8652) に問い合わせ可能。
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いかなる種類の釣りも禁止。
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釣りは特定の種についてのみ季節限定で許可されている。
季節的な許可の内容については、TOKA(671-864-8652)に問い合わせ可能。
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海岸からの釣り針による釣りだけ許可されている。
違反者を見た際には、TOKA (電話番号: 1-671-864-8652 )に通報下さい。
雑学コーナー!
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甲殻類、ウニ、その他の硬殻動物を噛み砕いて食べる強い口を持つムラサメモンガラは、非常に縄張り意識が強く、浅瀬の砂地に作られた巣に、不用意に近づいて来た海水浴客を襲う事もあるので要注意!
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グアムで一般的に見られるのは、海上にジャンプしたり、海中を猛スピードで泳いだりしてアクロバティックな動きをするハシナガイルカ。ハシナガイルカはキハダマグロを追って捕獲する際に、マグロ漁の網に絡まってしまう事もある。チャモロ語でチュニノスとも呼ばれるイルカは米国連邦法によって保護されており、追いかけ回す事、餌付けや触れる事、彼らの遊泳を妨害する行為は禁止されている。イルカの群れからある程度距離を保ち、可能な限り自然のままで観察する必要がある。
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メリソ村の元々の名前はマレッソであったが、これはアイゴ科の魚の成長過程の一時期に付けられる名前(チャモロ語のレスッソ)に由来する。アイゴ科の幼魚(チャモロ語のマニャハク)は地元の珍味として好まれ、文化遺産とも言える存在。
毎年この幼魚の群れがサンゴ礁の海岸沿いに現れる現象は「マニャハク・ラン」と呼ばれ、この時期に漁師がタラジャと呼ばれる投網を岸辺で投げる光景が見られる。
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アオウミガメ(チャモロ語でハガアン)もチャモロ文化にとって大切な存在。ハガアンは伝統的に特別な行事で食べられ、甲羅は装身具に加工され、その骨は道具を作る材料となっていた。
草食性で腹部に緑色の脂肪があると信じられていた事が名前の由来となったアオウミガメは、サンゴ礁にある海草や藻類も食べる。アオウミガメは絶滅の危機に瀕していて、触れたり、追いかけたり、嫌がらせ、餌付け等をする事は禁止されている。(IUCN/NMFS/USFWS)。
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岩や植物だと誤解される事も多いサンゴは、実際には動物。褐虫藻(ゾウキサンテラ)と呼ばれる小さな藻類を体内に共生させ、褐虫藻が光合成で作り出す養分を受け取り、その見返りに藻類に生息場所を提供する種類も多い。
しかし海水温が上昇しすぎると、サンゴは藻類を放出してしまう事で色素を喪い、白くなってしまうケースがある。これはサンゴの白化と呼ばれ、海水温が短期間で戻らないと、褐虫藻から受け取る養分が得られなくなる事で、サンゴが死滅し、サンゴ礁に取っても致命的なダメージに繋がる可能性もある。白化現象やその他の問題により、グアムは2013年から2017年までの間に浅瀬にあるサンゴの1/3が消失したと言われている。